尿管結石はどうしてできる?
昨日は私の尿管結石の実話をお届けしました。
結論的には、外科医は脱水になりやすいのです。手術の無影灯(天井から下がっている電気)
は意外と暑く、心臓手術の場合心臓を止める場合は部屋の温度も温度も18〜20℃まで下げるので
術野(手術している側)は暑く、背中は寒いといった宇宙飛行士のような体感があります。
つまり脱水になりやすいと石ができやすいのです。
基本的な治療方法はひたすら水を飲むことで、腎臓の下の尿管という管に詰まった石を水分で押し込み、
膀胱に落ちるのをじっと待つしか無いのです。
ですが、意外と経験している人も周りにいて、そんな人は妙に親近感が湧きます。患者さんでもです。
なぜ、石ができるのかということですが、
腎臓でカルシウムとリン酸やシュウ酸が結合して、固体化したものです。
シュウ酸はほうれん草などに多く含まれていて、水に溶けるので、しっかり茹でてシュウ酸を逃してから
食べるのが良いとされます。相方のカルシウムも控えた方が良いのでは?とお思いかもしれませんが、
逆にカルシウムは積極的に摂取して、腸管でシュウ酸と化学反応を起こすので腸で吸収されることなく
そのまま便となって排出されます。9万人の米国のデータを対象とした研究においても食事から
カルシウムを多く摂取していた人の方が、欠席ができにくかったようです。
因みに予防方法として
①カルシウムを多く摂取すること1日1日600〜800mgの摂取を推奨
②クエン酸は尿中でカルシウムと結合して、欠席ができるのを防いでくれます。
梅干し、レモン、カシスなどのクエン酸入りの食べ物は効果的です。
③尿酸値が高い人はしっかり下げましょう。
④とにかく水分をとりましょう。1日2Lで5年間の再発が15%低下したデータもあります。
→心不全などによって引水制限あれば上記の限りではありません。
参考にしてみてください。ならないかな?