2024.07.08

初めての「おつかい」ならぬ「おくすり」

皆さんも必ず赤ちゃんだった時はあります。

生まれたらお母さんに抱っこされて、嘔吐などが無いことを確認してから授乳が開始されます。

その後に、人生初となるお薬をいただくことになるのです。

それがビタミンKのシロップです。

ビタミンK?あまり聞き慣れないかもしれませんね。ビタミンKが欠乏すると血液凝固に時間がかかり

出血が止まりにくくなります。また、成人では骨作りにも不可欠で、骨に存在するオステオカルシン

というタンパク質を活性化してカルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用があります。

赤ちゃんに話を戻すと、病院を退院する時にも飲み、1ヶ月健診の時にも飲みます。

病気だからというわけではなく、健康な子供で必ず無い服すように指導されています。

理由は上記の通り、出血予防なのです。ビタミンK欠乏性出血という病気があり、

①新生児ビタミンK欠乏性出血症(出生後7日までに起こる)

②乳児ビタミンK欠乏性出血症(2週間から6かげつごろに起こる)

乳児のものが重篤で頭蓋内出血という大変な病気を起こします。

ビタミンKは血液が固まるのを助ける因子を作る材料です。ビタミンKの中のK2は

腸内細菌が作り出すのですが、赤ちゃんにはそれができておらず胎盤を通過してはいか無いのです。

母乳中にビタミンKが少ないことが原因とされておりますが、母乳栄養の子供に出血が起こりやすく、

母乳栄養をしているお母さんには積極的にビタミンKの多い食品をお勧めします。

納豆や春菊、モロヘイヤ、ツルムラサキなどのお野菜に多く含まれています。玉露や抹茶もです。

ご参考までに・・・