学会のため休診
おいおい!学会ってなんだよ!そう思われる方も多いと思います。
外来通院していただいている方には先月から幾度となく言われてまいりました。
「先生!学会とかいってるけどハワイとかに行くんでしょ?」違うんだ、グアムだ!!!
と言いたいのはやまやまですが、自分で言うのも憚れますが、実はかなり真面目な部類です。
そして性格は暗いのです。大学にいる時から人よりは専門医を多く取得していました。
ざっと医師3人分くらいは取得していました。ただし維持し続けるのも正直しんどくて
開業の際に3分の1くらいには減らしました。と言うのも専門医を維持するためには
年1回の学会に参加しなくてはいけないのです。相当にお金がかかります。行くからには
発表(爪痕を残す)をしなくてはいけなく、ただ学会に行くのでは旅行と一緒なのですから・・・
準備(研究)、統計処理をしてまとめ、形にする、文章(論文)にするそして学会発表する
ということを年に4、5回はしていました。生きているから発表をすると言うよりも、発表を
するために生きていると言うような感覚だったかも知れません。面白かったですが・・・
もちろんその土地でのお店で美味しいものを食べ、仲の良い先生たちと親交を深めるそれが学会
なのです。今は一開業医であり研究をする余力はないので聞き手に回りますが、隙あらば研究をと
いつも心に野望を抱いております。ところで7月15日まで北海道札幌市で開催された老年精神医学会に
参加してまいりました。字の如く精神科の先生メインの学会なのですが、認知症を専門にやられている
先生が集う学会で実際の臨床に即した話題が多く、新薬に備えての開業医レベルの動きはどんなものか
をいろいろ偵察できたら良いなと思い参加してまいりました。大学の先生、基幹病院の先生たちは
我々末端の知りたい、そしてしなくてはいけない臨床現場をよく理解していないように感じました。
互いの互いの互いの互いの境遇はもちろん異なりますから、致し方ないのですが、どうして新薬の
投与が思うように進んでいかないかをもっと双方が話し合わなくてはいけないと思いました。
今後、さらに新薬が世に出てくる予定ですし、認知症の診療はさらに進展する予感です。
ですが、一番大事な患者さんの気持ちが汲み取られずに、話がどんどん進んでいるように思います。
誰が?何を?どうして?困っているのか。それを正しく見極めるのが我々の仕事です。
いりたに内科も早期に体制を整えて、お困りの皆さんに対応すべく取り組みたいです。
そうそう、もちろんサッポロビール園でジンギスカンはいただいております。笑