そうそう学会って・・・
昨日は話がそれてしまいました。
我々のいう学会というのは、医師や医療関係者などが集まり、最新の医学知識や研究成果を
共有する場です。学会では専門分野の最新情報や治療の進歩についての講演やシンポジウム、
症例報告、研究発表などが行われます。我々医師は学会を通じて専門分野における知識を深め、
自身の診療に反映させることができます。そんなの本を見ていればいいじゃーんって思いませんか?
それは、違います。本作りにも多く携わってきましたが、本の原稿を出してから出版まで
どんなに早くても6ヶ月から1年はかかるのです。遅い時には2年近くかかることもありました。
つまり、書籍となると知識がやや古めなのです。月刊誌も6ヶ月前には脱稿しておりますので
半年前の最新知識なのです。だからやはりシンポジウムなどを聞いていると最新の情報が得られる
ことになります。つまり、休診してまで行くのは医師が学会に参加して情報収集や医療の向上を
図るためであり、患者さんに対してより良い医療を提供するためなのです。
ただ、昨今の学会はWEB参加でもOKとされており単位を取るだけならご自宅でも可能となりました。
今回私が、Real参加にこだわったのはビール園に行きたかったからではなく、新薬の投与の
動きがどうなっているのか開業医レベルでどう対応しているのかを知り合いではない、全く見ず知らずの
おじさん(時にはお姉さん)に意見を請うことがミッションでした。
結論的には、クリニックレベルで精神科以外の科が取り組んでいる事は少ないことがわかりました。
そもそも内科が認知症を見る事自体、クリニックでは敬遠される事なのです。診療報酬的に。
通常はクリニック経営のことを考えますから、なかなか難しいことがわかりました。
つまり、精神科医が我々クリニックで外来をやっていただけると万事うまく行くのです。
と言うのもなかなか現実厳しいので、やり方を考えていかなくてはいけません。