2024.07.29
認知症予防 歩行編②
街を歩いていると、若いのにやたら歩くのが遅い人いませんか?
追い越してから振り返ると、だいたいスマホをしていたり・・・
この歩行速度、もちろんスマホをいじりながらではなく、普通に歩行して
遅い人は認知症のリスクが高くなります。以前大学に勤務していた時に
認知症センターを受診した人は全員に歩行速度を計測していました。
筋肉量と歩行速度、フレイル状態と認知機能の研究をしていたのです。
海外からの研究も多く、平均72歳の3,363人を対象とした6年間の観察研究では
認知症を発症した人の歩行速度は0.8m /秒であり発症しなかった人は1.2m /秒
と大きな開きがあります。歩くスピードが速い人は、その分四肢や体幹の筋力が強い
ということができます。この研究からは若い時から運動習慣を取り入れて、下半身の
強化に努めると良い事を示唆しております。そして普段歩く時から早歩きを心がけると
良いと思います。速歩(さっさと歩く)とゆっくり歩きを交互に3分ずつ繰り返す
インターバル速歩が軽度認知障害(MCI)に効果的であったという報告もあります。
昨日の結論と合わせるならば、歩幅を広く、さっさと歩くことを意識して日常生活に
散歩を取り入れると良いのではないでしょうか?
最近はなかなか行けませんが、犬の散歩の時にはインターバル速歩を取り入れています。
皆さんもお試しあれ!