2024.08.14

健診で異常を指摘される人

7月は健診異常を指摘されて・・・ということで来院される人が多かったです。

6月に会社で健診を受けて・・・とのことで若年層の方が多く来院された印象です。

コレステロール関連で見ると総コレステロール値はHDLコレステロール、LDLコレステロール、

中性脂肪の3項目から計算する値で血中血中コレステロールの総量とされています。

大まかに総コレステロール値はHDLとLDLの2項目の合計に近い(少し大きい)値になります。

2項目がそれぞれ正常値であっても、高めであれば総コレステロール値が高め要注意となりますし

低めであれば低め要注意となります。総コレステロール値が高ければ、脂質異常症のほかに、

甲状腺機能低下症や下垂体機能低下症によるホルモン異常の可能性が考えられ、低すぎると、

栄養不足や甲状腺機能亢進症の可能性が出てきます。血液検査を再度行う必要性があります。

あと注目すべきPointとしては、LDLとHDLの比で表されるLH比というものがあります。

LH比=LDLコレステロール値➗HDLコレステロール値

→健診になくてもご自身で計算できますので是非やってみてください。

基準値はありませんが、2.0以下なら正常。1.5以下が理想的とされています。

例えばLDLが115、HDLが85だったとします。2項目ともに正常域ですが、総コレステロールは

200を少し越す要注意となっています。ですが、LH比は1.35であり大丈夫なのです。

一方、LDLが100、HDLが40の場合、2項目ともに正常域かつ総コレステロールも140を少し越す

程度なので基準範囲ですが、LH比が2.5なので将来的には動脈硬化になりやすいと言えます。

総コレステロールが高めであれば、LH比に是非注目してください。

当院血管年齢測定も可能です。是非興味のある方はご相談くださいね。