2024.08.31

がんが心配なんです・・・

外来でよく聞かれるのは、親もおじいちゃんおばあちゃんもガンで・・・とのこと

その方は、まだ若年層でかつ症状もないので一見心配ないように見受けられるのですが、

ご本人にとっては心配でならないのでしょう。自覚症状がない場合は定期的ながん検診

が推奨されます。住民健診のような対策型がん検診と人間ドックなどの任意型がん検診が

あります。科学的に効果が認められたがん検診は以下のとおりです。

胃がん:50歳以上:2年に1回:問診、胃部レントゲン(バリウム検査)or内視鏡検査

肺がん:40歳以上:年1回:問診、レントゲン、喀痰細胞診(喫煙者)

大腸がん:40歳以上:年1回:問診、便潜血

子宮頸がん:20歳以上の女性:2年に1回:問診、視診、内診、細胞診

乳がん:40歳以上の女性:2年に1回:問診、マンモグラフィ

ガンのリスク因子を持つ場合でも、自覚症状がない場合は対策型がん検診を受けることが

推奨されます。50歳以上で喫煙指数(1日の本数✖️喫煙年数)が600以上であれば

肺がんのリスクが高いために喀痰細胞診をします。

乳がんに関しては家族歴(親、姉妹、子供に乳がんの既往)がある場合は家族歴がない人

と比べて発症リスクが2倍以上になることがわかっているので40歳未満の人は、任意型の

乳がん検診でマンモグラフィや乳腺超音波検査を受けることができます。

「がんかもしれない」といく漠然とした不安を抱き続けるよりは、できることから対策すべきだと

思います。一度考えてみてくださいね。