今日8月20日は蚊の日
1897年(明治30年)8月20日、英国の医学者で医学者で細菌学者であった
ロナルド・ロス博士が羽斑蚊(ハマダラ蚊)の胃の中か羅マラリアの原虫を発見
したことにちなんで設けられております。この蚊がマラリア感染症を媒介している
ことを突き止めたので、以後のマラリア感染症予防に大きく貢献したために
1902年にノーベル生理学・医学賞を受賞しております。結構昔の話なんですね〜。
蚊といえば、キンチョウの夏、日本の夏というCMを昔よく耳にしました。
それぐらい蚊に刺される時期なんですよね。みなさん、血液型のO型の人は蚊に
刺されやすいということを耳にしたことはありませんか?
実はこれ本当の話というか論文が示しております。O型の人は5,405箇所刺されるのに
対して、非O型(A ,B,AB型)の人は3,503箇所しか刺されませんでした。つまり、
O型はよく刺されるということなんです。
実は興味深いデータがあります。インドのデリーでマラリア患者さん736人を調べると
A型の患者さんが多く、O型の患者さんが少ない傾向にあったようです。蚊はO型の人を
刺したがるのです。でも、マラリア患者はO型が少ないのはなぜなのか?疑問ですよね。
ジンバブエ(アフリカの国)で489人のマラリア患者を調べると、重症例はO型に少なく、
非O型は重症化する傾向が強いことがわかりました。どうやらO型にはマラリアに抵抗性が
あるようです。さらに興味深いのですが、ABO血液型の分布は、地域、民族により
一様ではないのですが、赤道アフリカ、アマゾン川流域、東南アジア東南アジアなどのマラリア流行域
には血液型O型の人が多く、非O型の方は淘汰されたのではないかという説もあります。
今日参考にした論文はあくまで疫学的研究をベースにしているので、一概にO型は蚊に刺されやすく
マラリアに抵抗があると結論づけることはできません。まだまだ未解明のお話のようです。
血液型占いを信じることができなくなりました・・・