あくびはうつるのか?
前職では大学の教員だったので授業を受け持っておりました。
授業中、学生さんが「ふぁ~あ~」と大きな欠伸(あくび)をすることもあり、
その都度面白くない授業をやっているのだなぁと自責の念に駆られました。
自分が学生時代だったら注意を受けていましたけどね(笑)。
実は、この欠伸はなぜ起こるのか?ということはいまだ不明のようです。
一説によると二酸化炭素の濃度が高まっていると欠伸がよく出ると・・・
ですが、すでに研究されており欠伸は増えず、呼吸数が増えるとの結果がありました。
また、欠伸は外気を強制的に取り込むことで脳を覚ます働きがあるのではないかとの説から
首を温めると欠伸が増加傾向になり、首を冷やすと欠伸が減少傾向になりました。
ですが、首を温めることで単純に気持ちよくなって眠たくなったのではないかとも考えられます。
よく言われるのは、他人の欠伸を見た人が欠伸をしたり、見るだけではなく、聞いたり
文章で読んだり、想像するだけでも誘発されます。伝染性があるのです!!
子供は4歳から急に伝播するといわれており、欠伸の映像は5歳から、音声は6歳から伝播する
という面白い研究がなされております。
ヒトの世界もそうですが、コミュニケーションをとる社会性の高い動物においても
欠伸の伝播はあるようです。チンパンジー、飼い犬、アフリカゾウ、羊、キツネザルなどです。
オオカミは立場の強い個体の欠伸が弱い個体に伝播することから、ご自宅で犬を飼っている方は
自分の欠伸が犬に伝播すれば、自分が目上として認められている可能性があります。
因みに、私の溺愛するポンちゃん(トイプードル)には欠伸はうつりませんでした(涙)。