2024.02.14

おしっこで眠れません・・・

ここ最近の外来でよく伺う機会が多いのは、夜間の頻尿です。

高齢になると、トイレの回数が多くなる人が増えます。一般的には

朝起きて就寝までの間で排尿回数が8回以上だと「頻尿」であり、

夜寝ている間に1回以上トイレに起きることを「夜間頻尿」といいます。

ですが、一概に回数では判断できず、日常生活に支障をきたしているかどうかで

治療の対象を決定しております。

頻尿の原因は過活動性膀胱、残尿、多尿、尿路感染症・炎症、腫瘍などがあり、

男性は前立腺肥大症が原因となっているケースがあります。

膀胱や尿道などいわゆる泌尿器系が原因とならずに、心理的な緊張や不安により起こる

頻尿が心因性頻尿と呼ばれるものです。精神的なストレスや緊張、不安障害やうつなどが

原因となることが多いようで、不安な心理状態で膀胱が収縮しやすくなり、何度もトイレに

行きたくなってしまうのです。

この頻尿を改善するためには、生活習慣や環境の見直しが必要です。

私は患者さんにカフェインを多く含むコーヒーやお茶(特に玉露)には利用作用があるので

過剰摂取を控えてい頂くことと、寝る前には極力水分を過剰に取らないようにしていただいて

います。外出先だとトイレを意識してしまいがちになるのですが、トイレに行きやすい環境と

トイレの場所を確認すること、また、すぐにでも取り組めることとしておなかを圧迫させず、

冷やさないことも重要であるとお話ししております。