2024.03.29

だるい・・・しんどい・・・

「なんだか調子が悪くて・・・」「ここ最近やる気がでなくて・・・」

たまに相談される内容ですが、誰しもがこのような経験はあるのではないでしょうか?

ですが、長期間継続する場合はやはり何らかの病気があるのかもしれません。

すぐに思い浮かぶのは「うつ病」です。ただお話をしていると、何となく

この人は心療内科に行くべきだな、精神科に紹介すべきだなと判断がつくものです(経験上)。

内科的なお話をすればホルモン異常で上記症状が出現する場合があります。

①甲状腺ホルモン ②副腎ホルモン ③男性ホルモン(テストステロン)の影響で

うつ病のような症状が出現することが分かっております。

①甲状腺ホルモン

体を元気にするホルモンで、体内の炎症や内服薬の影響で甲状腺がホルモンを分泌しなくなり、

その影響でだるい、やる気が出ない、疲れやすい、眠いといった症状が出ることがあります。

甲状腺の機能が低下する病気として橋本病があり、自己免疫疾患と言って自分の甲状腺を攻撃してしまい

甲状腺からのホルモン分泌が減ってしまうことが問題となります。中年女性に注意が必要です。

②副腎ホルモン

副腎ホルモンは血圧や心臓の機能を維持するなどの重要な役割を果たすもので、重要なホルモンの一つです。

診断にはコルチゾールの血液検査が必須です。低ければ副腎不全の可能性が高くなります。

海外の論文では副腎不全の4人に1人は仕事を退職していたと報告されているものもあります。

副腎疲労という医師もいますが・・・私はどうかなと思います。ストレスで副腎ホルモンがと言っている方もおられます。

私自身は「本当!?」って感じです。

③テストステロン

いわずと知れた男性ホルモンです。男性更年期と言えばわかりやすいでしょうか。LOH(ろー)症候群という

疾患の中に含まれた概念です。テストステロンが減少することで性欲や筋肉量、やる気などが低下します。

活力のある生活を継続していればテストステロンの値が高まるかもしれません。

ホルモンの低下は非常にわかりにくく、症状もつかみどころがなく不定愁訴と扱われがちです。

でも患者さん自身は大変困っているので、「気のせいか・・・」と放置したり、我慢したりするのではなく

一度ご相談いただければ幸いです。

①②は内科が専門のクリニックへ、③は泌尿器科へご相談されることをお勧めします。