とりあえず測ってみたら?
4月から職場の健診が始まった方も多いのではないでしょうか?早速健診で血圧が高くて・・・と相談
に来られる方も多いように思います。今まではどうでしたか?と訊ねると自分の血圧に関しては知らない
方がほとんどです。これまでもこのブログでも高血圧は健康寿命を縮めてしまう大きなリスク因子と、
お伝えしてきたつもりです。しかしながら、血圧はよほど高くならないと自覚症状はありません。
つまり、自分の血圧についてきちんと把握しないということは、知らない間にリスク因子を育て続ける
という事につながるのです。
一方で、面白いことに血圧は、「計測する習慣を持つだけで下がる」ということも知られています。
これは、計測して自分の血圧を自覚して、少しでも気にしたり対策を打つようになるからでしょう。
体重も同様です。いわゆる私のように太っている人ほど体重計に乗りたがらないのです。その気持ちは
わからないわけではありませんが、計測しなければ、さらに増えていることを見逃してしまいます。
私が言いたいのは、個人が取り組める重要な仕組みとして「計測」があります。計測だけなら大変では
ないはずです。私は患者さんにいつも外来で「朝起きて、おしっこをしてから椅子に腰をかけてしばらく
してから血圧を測って欲しい。できれば寝る前も血圧測定してね」と言います。そういうと「朝は忙しい
から無理です…」と言われることが多々あります。私のために計測して欲しいわけではなく、あくまで
あなた自身のためよ〜と言いたいところをグッと堪えて、がんばりましょう!と話を締めくくります。
私個人としては、スマホのアプリでd-ヘルスケアで体重と血圧を入れることでdポイントをもらいます。
何かご褒美がないとできない人にはピッタリです。お試しください。血圧測定も慣れないうちは、
緊張して高い数値が出ることもあると思いますが、そのうち慣れてくると下がってきますので気に
しないで測定を続けてください。体重も毎日全く同じわけではなく、「減った〜!」という感動を
楽しみながら、現実を把握するということが、実は健康を把握する上で一番大事なのではないかと
思うのです。当院お向かいのマツキヨさんには各種血圧計が取り揃えておられますよ。