わき腹が…
みなさんも、学生時代に昼食後、昼休みに友人と走り回って
左のわき腹が痛くなるという経験をした人は少なからずあるのではないでしょうか。
先日、次男が「あのね~なんで~ごはんの後に走ったらおなかが痛くなるんだろう?」と
疑問を投げかけてきました。どうしてだと思う?と聞くと、ニコニコして
「おなかが、まだ食事中ですよ~って言っているんじゃない」とのこと。かなり的を得ている。
勉強は苦手だけどセンスはあるなと思いました・・・
急激な運動により酸素が消費されて横隔膜が虚血になったり、けいれんした痛みだとする説も
ありますが、左わき腹だけが痛くなる説明には説得力がありません。
食事をすると、消化のために腸管への血流が増加します。それにより門脈への血流が増加して
門脈圧が上がって脾臓のうっ血が起きるために痛くなると報告しているものもあります。
スウェーデンのカロリンスカ病院で行われた研究では、食後は脾臓のサイズが3%程度小さくなることが
わかりました。食後に腸管での血流が必要となり、血液のリザーバーである脾臓が収縮して血液を
動員したものと考えられます。運動によっても同様に筋肉に血液が必要となるので脾臓が収縮する
ことが証明されています。食事や運動の両方は脾臓を収縮させることで、痛みを感じると思われます。
じゃあ、痛くならないようにするには?と思いますよね。脾臓が急に収縮しないように身体を慣らす
しかないのです。または、運動強度を少しずつ上げていくほかないのです。
ところで、次男にどっちのわき腹が痛くなるの?と聞くと、右!本当に?右!と言い張るのです。
内臓逆位でもあるのかなと思う今日この頃でした。右は肝臓です!脾臓は左です!!