2024.03.09

クスリ ヤメテマシタ ダイジョウブデース

先日驚きの方が来院されました。

前々医の医者から高血圧の治療が開始されましたが、その後閉院に伴い近医に転院し

治療を続けていたのですが、驚きの塩対応!『前の先生が出していたから(処方していたから)

そのまま継続するね』と、2か月処方が開始されたようです。診察なしにですよ。

安定していれば2か月処方をすることもありますが・・・安定していればですよ!

その方は上の血圧が180から下がったことがないと、しかも家庭血圧もつけていない。

減塩なども気にしていないと、驚きの連続でした。さらには薬がなくなったのですが、

頭も痛くないし、大丈夫です!薬なんて要らないんですね!と満面の笑顔。

その後は、十分な説明と高血圧の危険性をよく話をすることで、ご理解いただきました。

大体、患者さんが大丈夫ですと満面の笑顔を見せてくれる時には、何かとんでもないことを

隠していることがあります。

血圧の薬を飲んでいて、血圧が安定してきたので、薬(降圧剤)はもうやめてもいいですか?

と聞かれることも多くあります。その答えはもちろんNo!です。

薬のおかげで血圧が安定しているだけなのです。服薬をやめたとたんに血圧は元の高血圧に

戻ってしまいます。

「一病息災」という言葉ご存じですか?健康な人よりも持病のある人の方が、健康に気を

遣うので長生きするという意味です。薬の力を借りながら、高血圧と長く上手に付き合うことが

大事です。ただし、減塩の食習慣が身についたり、肥満の人が減量できたりなど、状況が変わり

血圧が改善した場合は、薬を減らしたり服用が不要になる可能性が十分にあります。

皆さん、一緒に頑張りましょう!!