2024.02.26

コレステロールを悪者にするな!

毎年の検診でコレステロールを気にされている方は多いのではないでしょうか?

なのでなんでもかんでも、コレステロール=悪と捉えている方が多いと思います。

このコレステロールは脂質の一種で、エネルギー源にはならないものの細胞膜や

ホルモンなどを構成する重要な成分になるのです。

体内のコレステロールは7,8割が肝臓で合成されて、体中に運ばれるのです。

いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれているLDLコレステロールは、

宅急便のトラックのようなもので、全身の細胞にコレステロールを運搬しております。ですが、

細胞が必要とする量には限りがあるので、運びすぎて余った分には血液中にあふれてしまい、

動脈の内壁で酸化されて動脈硬化の原因になってしまうのです。だから悪玉といわれるのです。

ただのお節介なんですけどね・・・

一方の善玉コレステロールといわれるHDLコレステロールは、細胞で不要となったコレステロールや

血液中に余っているコレステロールを回収して、肝臓に戻し、結果血液中のコレステロールの

蓄積を抑えるのでいいことをしているから「善玉ちゃん」になるのです。

健康体の人であれば、このシステムがあるおかげで体内のコレステロールは正常に保たれます。

ですが、食事からコレステロールを摂りすぎたり、肝臓の調整機能がうまくはたらかないと、

血液内にコレステロールが増えて動脈硬化になってしまうのです。

つまり、LDLもHDLも低ければいい!というわけではなく正常値の範囲内でコントロールできていれば

良いと考えます。

周りにいる人でも、めちゃくちゃ怖い顔の人もめちゃくちゃいい人のこともありますね。

LDL=悪と決めつけるのではなくいいはたらきもしてくれているのです。