サウナ論争2
やはりサウナの話題を月1でお届けしないと気が済みません。別に私がサウナ屋さんを経営している
訳もありませんし、ただ単にサウナの素晴らしさと正しく理解することで健康効果が高まるものと
してご利用いただきたいと願うばかりです。まず最初に注意していただきたいのですが、先月も記載
しましたが、日本のサウナと今回のフィンランドのサウナとでは温度が異なる点です。本場フィンランド
では低温(80℃)の温式サウナですが、日本のサウナは高温(100℃近い)の乾式サウナであります。
昨今は本当に人気が出てきたと思いますサウナ浴ですが、もともとフィンランド式の蒸し風呂なのです。
サウナ浴で体を温めた後にシャワーや水風呂で体を冷やす温冷交代浴を行うのが慣例です。このような
入浴法が心血管死亡率と関連があるのかどうか、サウナ浴の本場・東フィンランド大学のロッカネン博士
らによる調査が行われました。研究対象はフィンランド在住の42〜60歳までの健康な男性2,315人。
約20年間のデータから導き出した結果は、突然死率、冠動脈疾患死亡率においてもリスクの低下
を認めたのです。突然死はサウナ浴の頻度で分けると、週に2〜3回の人で20〜30%低下、そして
週に4〜7回では60%低下させる結果を得ました。週に1回サウナに入る人と週4〜7回入る人を比較
すると、突然死のリスクは63%減少し、冠動脈疾患は48%減少させるのです。もうこれでサウナに
入らずに何に入るといえましょう!さらにロッカネン博士はサウナ浴が認知症を予防すると言う
研究発表もしています。毎日サウナ浴する人は、週1回以下の人に比べて軽度の認知症発症リスクが
66%以下、アルツハイマー型認知症になるリスクは65%以下という驚きの結果になったのです。
この結果がそのまま日本人に当てはまるとはいえないと思いますが、サウナ浴の健康効果として
参考になるのは間違い無いでしょう!