2024.06.30

パルスオキシメーターって何?

酸素は我々が生命活動を継続する上で必要です。その酸素は血液の成分である

ヘモグロビン(貧血の指標)と結びつくことで鮮やかな赤色になります。

パルスオキシメーターはこの赤色の度合いを見て、酸素飽和度を計算しています。

そうです、指につけるアレです。そうアレなのです。

酸素飽和度の正常値は96〜99%とされていますが、95%以下でも無症状であれば

異常とはみなさないことが多いです。冷えや血管狭窄による末梢循環不全だけでなく

マニキュアなどの透過性を阻害するものもあれば、酸素飽和度は不正確な値になります。

経過を見るにしても、呼吸器症状がないかどうか、そのほか発熱や血圧、脈拍の異常が

ないかどうか、もともと治療中の病気の有無なども確認して精査にはいると思います。

新型コロナウイルス感染症(COVID -19)診療において、軽症で無くなるラインとして

酸素飽和度95%という数値も知られるようになりました。

95%以下であっても、正確に測定できていると判断すれば、胸部レントゲンや血液検査

などで評価したり、場合によっては高次医療機関へ紹介することもあります。

ここ最近、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査の説明の際に、呼吸が止まっているために

酸素飽和度が低下する話をします。その時に息を堪えていただき酸素飽和度が低下するか

を体験いただいております。普通の呼吸を止める行動だけではなかなか酸素飽和度は低下

しないものです。ちなみに私は常時96%と低めですが、マニキュアもしておりませんし、

元気に日々過ごしております笑。太っているだけなのです。