2025.05.01

人間を救うのは、人間だ

今日のタイトルは日本赤十字社のスローガンです。私は24年間医師をしてきましたが、縁がなく、

今まで一度も日赤病院なるものに勤務したことはありません。旭川の実家のベランダからは

旭川赤十字病院が見えて、毎朝Drヘリが病院屋上で待機するために旭川空港からやってきます。

金沢赤十字病院さんは、クリニックとしては訪問診療をしている施設の患者さんのご紹介をさせて

いただき、いつも気持ちよく救急の受け入れを快諾してくれます。金沢日赤のDrは皆さん優しい!

この時いつも思うのですが、困っている人間は患者と手に負えなくなっている私つまり2人の人間を

救ってくれているのです。まさに日赤のスローガン!いつもありがたい気持ちでいっぱいです。

今日、5月1日は日赤の創立記念日ということです。歴史を紐解くと・・・

佐野常民(つねたみ)は、パリとウィーンの万博で見聞した赤十字思想に共感して帰国し、明治10年に

起きた西南戦争で多数の死傷者が出る有り様を見かねて立ち上がったのです。敵味方なく負傷者を

救護する団体「博愛社」を明治10年3月に結社し、熊本に赴き征討総督の有栖川宮熾仁親王の即決で

博愛社の創立を許されて直ちに救護活動を展開したのです。明治19年6月に日本政府はジュネーブ条約

に加入し、翌年5月20日博愛社が日本赤十字社と改称され、初代社長に佐野常民が就任したのです。

佐野が有栖川宮に博愛社設立の願書を提出したのが5月1日のために日赤創立記念日になったようです。

今年は日赤創立148年なので再来年は盛大な記念行事が開かれるのではないでしょうか。

これからも金沢赤十字病院さんよろしく願いいたします!