2024.06.07
健康診断は受けるべきか?
4月に勝手に健診前夜祭なるものをブログに書きましたが、皆さん覚えてらっしゃいますか?
健康診断は、健康維持やさまざまな病気の早期発見、生活習慣による病気を予防するために、
法律に基づいて実施されるものです。内容は概ね問診(既往歴、職務歴、自覚症状などの確認)
、身体測定、視力・聴力検査、血圧測定、便・尿検査、胸部レントゲン、血液検査などです。
私が産業医をしていた時に、「なんで健診なんて受けなきゃいけないんだ、結果もみられたくない」
と、お怒りの方も結構おられました。ですが、これは労働安全衛生法によって年1回は(夜勤ありの方は
2回)健康診断を受診する義務があり、法律で定められている項目については、企業側に提出する必要
もあるのです。これには突然死・過労死を予防するという目的もあります。心配されているのは
結果が悪いからと言ってクビになるのでは?ということでしょうが、少しでも長く健康で働いていただく
ためにご自身でも振り返る機会を共有しているのです(だから安心してください)。
自覚症状はまったくなくても、健康診断の結果が悪い場合は、合併症を起こすことがあるので、
生活習慣病を早期発見し、治療する前の状態で生活習慣を見直すことで改善することもあります。
悪い結果であっても、すぐに入院や手術が必要になることは多くはありません。まずは、自分の体の中で
弱っているところがないかどうかを確認する手段として考えましょう。
会社・企業も皆さんに健康で少しでも長く働いていただきたい!それだけなんですよ。親心です。