2025.01.16

内臓疲労ってなんだ?

またまたたんぱく質がらみのお話です。

その前に、面白いデータがありました。お金を出してわざわざお肉を買っている人は

どんな人かということを調べた結果があるのです。若い人と高齢者どちらが多いでしょう?

驚くべきは特に60歳以上のシニアの人が肉をたくさん買っているということがわかったのです。

「肉を食べないと寝たきり老人になる」ということで34歳以下の若い人が肉で使うお金と、

60歳以上の人が使うお金では3〜4倍近く肉にお金を使っているのです。へ〜〜と思いませんか?

そのお肉に含まれたタンパク質は体の中でアミノ酸に分解されます。このアミノ酸が分解

されると必ずアミノ酸が出てきます。アンモニアには毒性があります。昔中学校の理科で

アンモニアの匂いを嗅いだことがあるかも知れません。キンカンもそうですが刺激臭があります。

臭いからもお分かりの通り危険な物質なのです。江戸時代で飢饉の時に、飢餓で行き倒れになっている

人に周りの人が親切心で肉をあげたところ、元気になる代わりに死んでしまったのです。

肉を食べると過剰なアンモニアが体内で作られ、脳に運ばれ昏睡状態になってしまったということです。

親切心がタンパク質→アミノ酸→アンモニアのように悪い方に影響してしまったようです。

ここからが本題!内臓が疲れる。つまり、内臓疲労は体の中で作られたアンモニアが悪さするのです。

体の中でアミノ酸を分解してアンモニアを作るのは肝臓ですが、大部分はオルニチン回路という反応で

毒性のない尿素に作り替えられます。過剰に作られたアンモニアは老廃物なので血液の中に混じって

腎臓に運ばれてそこで捨てられます。肝臓も腎臓もいい働きをしてますね。まさに肝腎かなめです。

タンパク質を過剰に取るとアンモニアが産生されて内臓疲労が起きる可能性があるということです。

筋肉を肥大させる必要のあるアスリートでなければ、体重50kgであれば50〜65gのタンパク質を

食べていれば良いわけです。過剰に摂ることでカロリーオーバーになったり

尿路結石ができたりするからです。だから内臓にも優しく適量のタンパク質摂取が大事なのです。