半分はやさしさ?
皆さん、ドラッグストアが近所にあってスーパーのように食品もあり便利ということで
利用されている方も多いのではないでしょうか。私のクリニックも道路を渡れば
「マツモトキヨシ」があります。診療終わりにたまに買い物をしに行きます。
今はどんな薬が売られているのかな?POPが面白いななど見学しています。ということで
今日は薬の話です。一昔前に「バファリンの半分はやさしさで出来ている」というキャッチコピー
を耳にした方も多いのではないでしょうか?このやさしさって何?とお思いになりませんか?
バファリンは発熱と痛みに効果を持つOTC医薬品で現在はバファリンAという名称で販売されています。
OTC医薬品というのは処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入可能な医薬品のことで
OTC=Over The Counter(カウンター越しの)と言います。以前は市販薬、家庭薬、大衆薬などと
呼ばれていたのを格好良くOTC医薬品と言っているだけです。
バファリン(BUFFERIN)は、緩和する(Buffer)とアスピリン(Aspirin)に由来します。
ここからわかるように、バファリンには解熱鎮痛剤のアスピリンが含まれていることがわかります。
緩和というのは胃へのやさしさを意味しているようです。つまり、胃にやさしいということなんですね。
バファリンAの半分のやさしさは合成ヒドロタルサイトで、マグネシウムやアルミニウムとった元素を
含んだアルカリ性を示す物質です。胃を攻撃するのは強い酸性の胃液なので、合成ヒドロタルサイトは
さんの作用を打ち消すアルカリ性を示すので、胃液の酸を中和して胃を守ることができるのです。
バファリンシリーズはバファリンプレミアム、バファリンルナiといった、イブプロフェンと
アセトアミノフェンの2種類を解熱鎮痛薬として採用した製品です。今となってはアスピリンは
昔の薬になってしまっているのですね・・・
ちなみに現在のキャッチコピーは「いたみは止める。わたしを止めないで。」です。眠くなる
有効成分を含まないために服用しても止まることなく活動できるという意味があるようです。