擬似相関(ぎじそうかん)とは?
今日はというか今日もあまり面白くない話かも知れないと思いながらブログを書き始めました。
ここ最近医者や専門家が書いた本、論文を読む機会が圧倒的に増えました。なぜか?ブログのためです。
大学にいたときは自分の専門分野つまり認知症の話題を探すことが多かったのですが、
今はかなり広範囲で話題を提供するために血眼で探しております。笑。ところで・・・
医学というのは科学であり、Aが原因となってBという結果になる。といった因果関係の究明は重要な
ミッションになるわけなのです。真の因果関係の背後に隠れている擬似相関を考えるのが重要です。
例えば、図書館が多い街ほど、犯罪件数も多いので、街に図書館をつくったら、犯罪が増える。
といった因果関係を前提とする主張があったとします。実はこれには人口という要因があります。
人口が多い街であれば確率的に犯罪も増えますし、一方で図書館の数も相対的に増えます。
図書館と犯罪は相関関係にあって、人口の多さという要因が両者に影響を与えているのです。因果関係が
ないのに、隠れた要因によって因果関係があるかのように推測されることを疑似相関と言います。
実はこのような例が他にもたくさんあって、中には1冊本を書いてしまっている人もいるのです。
面白い例として・・・
「健康診断で何回もメタボ診断されている人ほど長生きしている。太れば長生きできる」とか
「体の大きい児童の方が学力が高い。たくさん食べれば脳が活性化して賢くなるはず」もあります。
前者は健康診断をたくさん受けると病気を早期発見できる確率が高まる「健康意識」という理由が
後者は、年齢・学年が上がれば知識も多くなるので「年齢」という理由が隠れています。
相関関係をきちんと調査して因果関係を探らなければいけません。表面的な関係性に惑わされないように
したいものですね。疑いすぎても陰謀論などに陥ってしまうので本当に難しいです。
今日の話題、難しかったですか?