皆さん、こんにちは。

先日といっても昨年末の12月３０日に当院は、金沢市の内科休日当番医でした。

時節柄、来院される患者さんの多くは発熱患者さんではないかと予想しておりました。

１００名近くの患者さんのうち７割は発熱患者さんでしたが、そのほかにもお困りの症状で来院されました。

その中でも、尿意が強くなる、尿を出し終わっても残尿感が残る、排尿時に痛みを伴う、

尿が濁ったり臭ったりするなどの症状が伴います。

一般的に膀胱炎といえば「急性膀胱炎」であり、主に大腸菌などの細菌が尿道をさかのぼり、

その細菌が膀胱で繁殖して、炎症に至り上記の症状を引き起こすのです。

注意すべきは大腸菌をまき散らす可能性がある水洗便座です。

また、女性はトイレットペーパーで用を足した後にゴシゴシ拭くのではなく、押さえるように

拭くことをお勧めします。

一番の予防はしっかりと水分をとって洗い流すことが大事です。

仕事柄なかなかトイレに行くことができないので・・・水分を摂れません。という方が

膀胱炎になりやすい印象があります。もちろん、自分の免疫力が大いに関係するので

睡眠不足やストレスがかかる環境ではなおさら注意が必要です。

現在も避難所で生活されている方々には十分な水分が摂れない方もおられるかもしれません。

また、トイレ環境が不十分で極力トイレをしないように水分摂取を避ける傾向もあるかもしれませんが、

膀胱炎をはじめとして尿路感染を予防するうえでは十分な水分の摂取と免疫力が必要不可欠です。

なかなか難しいかもしれませんが、お体をやすめてくださいね。