男のお悩みED
昨日に引き続き勃起障害(ED)の話題をさせていただきます。
私は泌尿器科医ではないので、ED治療のために当院受診されても困ります。
一般論としてのお話ですので・・・ご容赦ください。
ところで、セックスに対する緊張や失敗するかもしれないという不安などの心理的抑制が
原因で起こる場合、心因性EDと呼びます。「新婚ED」がその代表ですが、再婚の場合でも
起こることももちろんあります。一方、生活習慣病や神経系の病気によって陰茎の血管や
神経の障害、甲状腺や脳下垂体の病気によるホルモン異常が原因で起こるEDを「器質性ED」
と呼びます。高血圧や精神疾患のお薬が原因で発症することもあるようです。
EDの診断は、現在では夜間睡眠時勃起検査といって、特殊な圧センサー装置を陰茎に装着して
一晩寝ていただき、夜間のレム睡眠に一致して4〜6回必発する勃起現象の有無を調べるようです。
私は、学生時代に泌尿器科の先生が「心配だったら寝る前に切って一列を陰茎に巻きつけて寝て、
翌朝、切手のミシン目が切れていれば、ムスコは健全です」と言っていたのが実に興味深いと
感じていました。こういう話題は20年前にされていても忘れないものですね(笑)。私はまだ
試したことはありませんが、確かに簡単にEDを自己判定できる手段であると思います。
私も治療薬を今回調べてみて驚いたのですが、国内3剤(バイアグラは100mgが未承認)、海外4剤
(未承認)も薬剤があるのですね。それぞれに癖があるので選択して処方を受けることになります。
そもそも1998年に米国でPDE5阻害薬と呼ばれる革命的な治療薬が開発されました。
いずれも80%以上の患者さんには有効とのことで、原因に関係なく、まず服用していただき、
効果がない場合は精密検査をして、他の治療法を考慮するようです。副作用は少なく、禁忌は
二トロールを服用している人です。初めは狭心症の薬として開発されましたが、治験が終了した
後も薬剤を欲しがる患者が続出して、理由を調べるうちに勃起に有効であることがわかったのです。
まさに、偶然に副作用から発見された新薬だったのです。面白いですね。