痛みを訴えてこられる患者さんもいらっしゃいますが、正直私がお役に立てることは

あまりないことが多いです。もちろん、痛みに打ち勝って診察されていただければ

何らかの診断にはつながりますが、めちゃくちゃ痛いときにはそうも言ってられません。

女性の場合、痛いのは出産の時と言われることが多いように思います。

TBS NEWS DIGの記事では世界三大激痛なるものが、群発頭痛、心筋梗塞、尿路結石

とされておりました。三大○○なるものはいろいろありまして、身近なものでは

三名園といえば、偕楽園、後楽園、兼六園ですよね。医者によって解釈は異なる

かもしれませんが、三大激痛に痛風、歯痛、尿路結石とするものもあります。ただ、

尿路結石は外せないのは、私は身をもって断言できます。経験者だからです。

結石つまり石ができるのがまずいのであって、石をつくらせない食生活が大事なのです。

腎臓でカルシウムとリン酸やシュウ酸とが結合して固体化したものなのです。

シュウ酸はホウレンソウなどに多く含まれます。水に溶ける性質をもっているので、

ホウレンソウはしっかり茹でて、シュウ酸を逃がしてから食べるのが良いとされます。

さらにカルシウムも減らした方がよいのでは？と思いませんか？実はカルシウムは一定量

摂取しておけば、先に腸でシュウ酸と化学反応を起こしてくれるので、腸で吸収されずに便として

排出されます。なんか不思議な感じと思いますが・・・実際、米国の報告でカルシウムを

多く摂取していた人の方が、結石ができにくかったという報告もあります。

日本人のカルシウム平均摂取量が505㎎と少な目らしいのです。推奨摂取量は600～800㎎/日

とされています。クエン酸は尿中でカルシウムと結合して結石予防に働いてくれるので、

梅干しやレモン、カシスなどの食品も効果的です。もちろん、尿酸値の低下も頑張っての話です。

当然ながら、予防としては水分摂取特に1日2Lの水分摂取を行えば、5年間の再発率が15％

低下したというデータもございます。

私の経験上、心臓手術の助手を務めていた時に突然発症し、あまりの痛みに失神しそうになりました。

手術室から歩くことができずに、四つん這いで部屋（医局）に戻り、痛み止めを投与していただいた

ら、呼吸が止まりそうになるなどいろんな経験をしました。

痛いときには嘔吐してしまうという、戦争映画さながらだなと思いました。

皆さん、心配な方は水分をしっかりとって、クエン酸食品、カルシウムをしっかりとりましょう！