2024.11.30

肉は体に悪いの!?

昨日の今日でこの話題は!とお思いの方もおられるかもしれません。

ブログを見て質問していただいた方がおられたので、今日はこの話題突せていただきます。

確かに2015年10月に、WHO(世界保健機関)の専門組織であるIARC(国際がん研究機関)が

「加工肉は発がん性があり、赤い肉はおそらく発がん性がある」と発表しております。

ここでいう「赤い肉」は見た目が牛肉や豚肉のように赤い肉のことで、霜降りも含まれます。

ちなみに鶏肉は白い肉です。加工肉の場合1日あたりの摂取量が50g増えるごとに大腸がんのリスクが

18%増加し、赤い肉の場合1日100g摂取するごとに大腸がんのリスクが17%増加します。

日本人は摂取量が少ないから安心と当時は主張されていました。確かに国民健康・栄養調査で

63g(赤い肉50gと加工肉13g)であり摂取量は世界でも比較的低い国に入ります。

国立がん研究センターの見解としては、日本人の平均的接種の範囲であれば大腸がんのリスクへの

影響はほとんど考えにくいとされますが、やはり食べる人ですね。その方々はリスクを上げる

可能性が高いと思われます。一概に悪とは言えない理由は、赤肉はタンパク質やビタミンB、鉄、亜鉛

などの健康維持にとって有用な成分がたくさん含んでおります。飽和脂肪酸の摂りすぎは動脈硬化

その先にある心筋梗塞のリスクを高めますが、少なすぎると脳卒中(特に出血性)のリスクが高くなって

しまいます。日本人は圧倒的に脳卒中の罹患が多いので、この話題の肉食をやめよう論争で極端に

量を制限する必要性はないと言えます。日本人のためのがん予防法(5+1)にあるような

禁煙、節酒、食生活、身体活動、適正体重の維持の5つの改善可能な生活習慣に感染を加えた

6つの要因からがん予防を実践することで、がんになるリスクを低くすることが可能です。

参考にしてみてくださいね。