運動中の筋肉の疲れ
みなさん腕立て伏せ、腹筋など頑張っていますか?私は全くしていません(笑)!筋肉に力が入らなく
なることを「疲れた」と言いますし、持久走でもう走れません!という状態も「疲れた」と言います。
人生に…というのは意味合いが違います。今日の話題は持続的、持久的に感じる「疲れた」でなく
筋肉が大きな力を継続して発揮できなくなる状態の筋疲労についての話題です。
例えば、当院からAコープさんまで約100mらしいです。この間をめちゃくちゃ頑張って走るとします。
大きな力を継続して発揮することで力が入りにくくなります。原因①は筋肉に指令を出す脳が疲れて力が
出なくなる中枢性疲労というものと、原因②は筋肉の疲れで力が発揮できない状態が末梢性疲労です。
中枢性疲労は、長時間の運動や糖質の不足が原因となりますし、末梢性疲労は糖質の不足と筋肉の疲労に
よるものと考えられています。ところで、乳酸が溜まって・・・とよく聞きませんでしたか?
強度の高い運動を行うと糖(グリコーゲン)を原料に筋肉を動かすと、疲労性物質と言われる「乳酸」が
体内で作られるのですが、速筋線維が疲労するのです。大きな力を出す時には速筋線維が使われますが、
普段からトレーニングで筋肉に負荷をかけて、大きな力を出しても疲れにくい筋肉に変えておく必要が
あるのです。また、糖質が不足すると筋肉を動かすエネルギーが足りなくなるのと同時に、
脳のエネルギーも不足して、強い力を発揮する信号が出せなくなるのです。つまりスポーツに取り組む
人は、試合前日や当日の朝は消化の良い糖質を摂るべきなのです。運動による筋肉中のグリコーゲンは
運動の強度にもよりますが、急激に筋肉中のグリコーゲンが減少することが知られています。試合当日は
しっかりと糖質を補給すべきなのです。運動終了後2時間以内に糖質を摂取する方が筋肉中の
グリコーゲンが早く回復すると言われており、ゼリー状または液体でとることをお勧めします。