2025.01.14
飛行機でのお酒
昨日はフライトアテンダントさんのお肌のお話でしたが、今日も引き続き
上空10000mでのお話です。皆さん、旅行で飛行機を利用した際にお酒を飲むと
いつもより早く酔ってしまうような感覚をお持ちではありませんか?
10000mの上空では地上が1気圧に対して約0.2気圧とのことです。めちゃ低いですよね。
機内では与圧調整して何とか0.8気圧にしているそうです。0.8気圧になると呼吸によって
体内に入ってくる酸素の量は2割程度減ることとなります。脳は低酸素状態であれば働きが
鈍くなります。そんな状況下で飲酒するといつもより早く思考力や判断力が低下します。
いつもよりも早く酔っ払ってしまうと感じるのです。早く飲んで、早く寝よう!は危険です。
日常生活でも就眠中には呼気が弱まり血液中の酸素濃度が低下しているのに、フライト中は
さらに酸素量が減っているにも関わらず多量の飲酒をして就眠すると、
さらに血液中の酸素濃度が低下して危険な状況に足を踏み入れてしまうかも知れません。
私は、開業してからあまり学会に参加しなくなりました。以前は年間10回以上色々な学会で
発表をしたり、シンポジストをしたり、座長をしたりと活動してきました。ですが、今は本業に
命をかけているので年に1回参加できれば良いと思っております。昨年は6月に老年精神医学会が
札幌で開催されたので参加してきました。その際は事務長と出かけたのですが、開放感と
呼び戻されることはない(訪問診療は代理の先生にお願いしてきたので)という安心感から
小松空港の待合から生ビールを飲み始めました。あれほど美味いビールはないと思ったのですが、
サッポロビール園で飲むビールがやはり一番美味しかったです。