〇〇の犬

今日はなぞなぞからスタートです!。〇〇に入る言葉は?とくれば入谷の犬は、ポンポンです。
ということではなくて、医学的なことで言うと有名なのは『パブロフの犬』でしょう。
どこかで聞いたことがあるような・・・と思う方もおられると思います。私は高校の生物で学んだ
気がします。犬にベルを聞かせた後に餌を与えることを繰り返すと、最終的にベルの音を聞いた
だけで犬が唾液を出すようになると言う現象を指すのです。業界用語で言うと「古典的条件付け」と
言うらしいのですが。このパブロフさんはロシアの生理学者で帝政ロシア時代の1849年の今日、
牧師の次男として生まれています。神父にしようとした父親に背いて働きながらペテルスブルグ大学
医学部を優秀な成績で卒業したのですが、初めから医者(臨床医)になるつもりはなく、ドイツに
留学して消化線分泌機構の研究をライフワークにしていたようです。
ロシアに帰国した後も貧しい研究生活は続き、母校の教授に推されたのですが、不遇な友人に譲って、
泣きながら生活苦を訴える妻に「そんなつならぬことはどうでもよい。今は大事件が起こっている
ところだ」。と研究用に飼っていた蝶が寒さで死んでしまうほどだったのです。やがてパブロフも
教授となり、学費不足で勉強ができないと訴える学生に対しては、「貧乏は勉強の邪魔にならないよ、
僕も学生の時、葬儀を探しては手伝いをしてお金をもらった。勉強の合間に働くのはよい気分転換だ」
と指導したようです。1904年にはノーベル医学生理学賞を受賞し、ロシアを愛し、ロシアに愛された
生活をされたようです。根っからの愛国的生理学者のパブロフは1936年に87歳でこの世を去りました。
ちなみに西郷隆盛の犬は薩摩犬の「ツン」と言う名前のようです。知ってましたか?