あくびがうつるのはなぜ?
2024年にも「あくびはうつるのか」というお題でここで話題にしたことがあります。あくびをしている人のことを想像してみると、あくびをしたくなってきませんか?これは「共感」と呼ばれる作用で、相手の気持ちに立って考えるという心の働きによるものです。相手の気持ちを考えようというのは、小さい頃から親にも言われませんでした?ですが、よくよく考えるとこれは脳の中でどんな働きによるものなのでしょうか?TVドラマ、映画などで主人公が怪我をするシーンを見るとまるで、自分も怪我をしたかのように痛みを感じることがあります。この時の脳の活動は、実際に痛みを感じる脳領域が活性化していることが判明しています。これを共感能力と言いますが、この能力は相手の気持ちを理解して円滑にコミュニケーションを行うためにあると考えられています。サルを用いた実験で実際には行っていないのに他社が行なっている行為を見るだけで活性化するニューロンが前頭葉に存在することが明らかになっています。このニューロンをミラーニューロンと言い、鏡のように反応することで、相手の行なっている行為を模倣したり、理解したり、共感したりする役割があると考えられています。このミラーニューロンは自分は実際にはその行為を行なっていなくても、観察したり、想像するだけでも活性化することが知られています。子供は大人の真似をすることでさまざまなことを学習しますが、初めは、相手が自分と同じことを考えていることが理解できませんが、6歳を境にそれができるようになってくると言われています。見て、心で模倣することを通して学習するのです。子供は良いことも悪いことも見ています。影響を与える媒体によっても子供の行動に影響を与えるのです。コミュニケーション上手で、豊かな人間性を形成するには、大人が良いお手本になる必要があるのです。言葉だけではなくて、実際にやってみせることの重要性がわかります。言葉ではだませても、ミラーニューロンまでは騙せません。私の敬愛する連合艦隊司令長官の山本五十六は言いました。「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず、やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」彼の教育方針はなんとも含蓄があります。