2024.02.03

あなたの健康管理はなんですか?

「健康管理をしっかりしている人は長生きする」皆さんそう感じていますよね。常識かもしれません。

健康管理のイメージなんでしょうか?

「日々の生活習慣」、「栄養バランスの取れた食事」、「有酸素運動を頑張る」、「良質な睡眠」、「禁煙」、

「適度なアルコール摂取(昨日の話題)」などなどいろいろあげることができますね。

確かにこれらのことを注意できれば生活習慣病にはなりにくくなり、脳心血管へのダメージも少ないと思います。

毎年人間ドックや検診を受けて普段と違う体の不調に気づき対処すれば、がん予防や早期発見も可能となります。

実際、健康長寿の代表選手である百寿者(100歳以上の人)や超百寿者(105歳以上の人)の調査では、

1日中テレビを見てじっとしているのではなく、家の階段を上り下りして食卓へ向かったり、調子が良ければ

家の周りを散歩するなど、できる範囲での日常生活動作・健康に配慮した生活を送っています。

また、共通していることとして、皆さんの幸福感が高く、自分の人生を肯定的にとらえている(ポジティブシンキング)

ということです。幸せな人ほどコルチゾールのレベルが低く高血圧や糖尿病になりにくいことに加えて、脳や身体の

廊下も遅いとのことです。だから幸せな人ほど長生きするのです。

一方で、20~40歳の死因第一位は自殺、40~50歳の死因の第二位も自殺です。身体だけのケアをしていても、

決して幸せに長生きできないと強く感じております。

金沢市のすこやか検診は、当院開業の昨年6月より参加させていただいておりますが、大変素晴らしいと思います。

会社や職場の検診で異常値があるので・・・とご相談に来れられる方もおられますが、検診内容をみていると

なぜその項目を診るのか疑問に思ってしまうこともあります。私であれば疾患を疑った時にしか出さないだろう

血液検査項目をしっかりとっているのです。結局のところ今は症状がなくても、今後発症するリスクがあることを

私が説明しなくては・・・と嫌な役回りにもなります。患者さんにとっては重い十字架を背負わせてしまうことに

なってしまうのです。検診・人間ドックで逆に幸せ感を失ってしまう事態もあるのです。

難しいですね。