あなたは福耳?
このブログを読んでいただいている皆さん、福耳な人もいると思います。イヤイヤ、耳たぶが
あまりないんですよ〜という方もおられるでしょう。福耳は耳たぶが大きくて、肉厚な耳のことを
さしており、古来から金運に恵まれていると言われます。ちなみに私は幼少期から福耳だね〜と
近所の人、保育園の先生に言われて育ちました。実際マジマジ見ることが無いので他人との比較が
できないのでわかりませんが…。今日の話題は福耳です。
福耳の有名人といえばSapporoヱビスビールの恵比寿様でしょう。缶をよく見てみてください。
立派な福耳をお持ちです。恵比寿様は商売繁盛、五穀豊穣をもたらす神として崇められていますが、
七福神の中では唯一和製の神様です。他の七福神である大黒天や弁財天も立派な福耳ですが、由来が
ヒンドゥー教のシヴァ神と女神サラスヴァティー神と言われています。この神様たちは絵画では
No福耳なのです。一方、七福神の中で唯一実在した布袋様は中国の仏教の禅僧がモデルですが、
福耳をお持ちのようです。実は仏像は国を問わず福耳を備えているようです。お釈迦様の姿を忠実に
描いた「三十二相八十種好」には耳が長く垂れ下がっていることが記載されており、それを元にして
仏像が作られるので、仏像は皆福耳になり、福耳はありがたいものとされるのです。
このままだと、ただの福耳トリビアの泉ですが、医学的には、福耳は加齢性変化と考えられます。
成人してからも1年に0.13〜0.22mm程度長くなるとされています。つまり、福耳があるから
長生きをするのではなくて、長生きをするから福耳が生じる。つまり「長生きすれば福耳になる」と
いうことです。徳川家康の肖像画は福耳ですが、73歳まで生きて長寿だったので、肖像画で福耳が
描かれています。一方、本能寺の変で47歳で亡くなった織田信長の肖像画は福耳ではありません。
つまり、歳をとれば誰でも福耳になる可能性はあるということですね。ちなみに、鼻にも加齢性の
変化をきたす可能性が指摘されています。鼻の長さは1歳ごとに0.17mm程度長くなり、鼻翼つまり
小鼻は0.11mm程度大きくなります。鼻孔(鼻の穴)の大きさは変わりません。観察眼は常に
持ち合わせていないとダメですね。
私が長寿になれば、せめて耳だけでもお釈迦様に近づけることができるかな?笑