おならが出過ぎて困ります
おなら=オナラ=放屁ということで、少し医学的に放屁(ほうひ)という表現をさせて下さい。
若い女性が放屁をすることが恥ずかしがる気持ちはいつの時代も同じです。江戸時代は女性が
人前で放屁をすることはタブー視されていて、結婚をしない中年の尼さんが放屁した人の肩代わり
をする屁負比丘尼(へおいびくに)という専門職があったようです。2011年にマラウイ共和国
(タンザニアとモザンビークに挟まれている南アフリカの国)では人前で放屁することを禁止する
法律が制定されそうになったのですが、国民の反対により廃案になったようです。
外科をしていた時に、虫垂炎の手術後にガス出た?というのが楽しみで仕方なかったことを
思い出します。昭和5年に当時の濱口雄幸総理大臣が邀撃された後の術後の状態を伝える新聞で
「待望のガス出づ 今晩1時15分 一同大喜び」と報じられています。腹部手術後の放屁は、
消化管運動改善の指標であり、排便があれば傾向摂取できる可能性が高いと考えます。
排便は平均術後6日目に認められますが、放屁は3〜4日後に見られます。通常であれば、放屁の
回数は1日10回前後で男女差はありません。年齢による回数の違いはなく、高齢者は放屁回数が
増えるのではなく、時と場所をわきまえなくなるだけなのですね。放屁回数を減らすためには、
プロバイオティクス中でもラクトバチルス(糖を乳酸に分解する菌)を用いた研究では良い結果が
出ているので、ヨーグルトを試してみるのは一つの手かもしれませんね。食物繊維などの非吸収性の
炭水化物を控えればおならは減りますが、便秘になりやすいので注意が必要です。ニオイそのものを
活性炭で押さえ込もうとするのはあり、活性炭を使用した下着も市販されているようです。
そこまで気にしなくてもね〜というのは私の持論です。皆さんはどう考えますか?