2024.10.17

じぇねりっく医薬品

皆さんはジェネリック医薬品とか先発品とか気にしていますか?

外来をしていると「先生!ジェネリックは嫌だな~」とおっしゃる人もいます。

このジェネリック医薬品は開発品の特許期間が満了した後に発売される、類似した

有効成分をもつ薬のことなのです。先発薬の特許期間は5~10年くらいです。

この特許期間を過ぎた後に発売される後発品がジェネリック医薬品なのです。新しい

薬の開発にはとても長い年月と莫大な研究費がかかっておりますが、ジェネリック医薬品は

開発にかかる費用が少なくて済むために価格を抑えることができます。

お薬の価格は国の厚生労働省が決めていますが、発売されたばかりのジェネリック医薬品は

先発品の7割ぐらいの価格がつけられます。その後、薬局に卸される価格の相場や

発売年数を元にして、価格は年々下げられるのです。最も安いもので先発品の2割ぐらい

の価格をつけられるものもあるのです。もはやただに近い値段ですよね。

昨年の秋~冬に新型コロナウイルス感染症が流行した際に感冒薬が薬局から消えてしまい

患者さんには大変ご不便をおかけしたことがあります。この感冒薬はほとんど価格が安いので

お薬屋さんからすると儲けが出ないので積極的には生産せずに結果品薄になったそうです。

ジェネリックがいいのは、先発品の発売時になかった技術(レーザー刻印など)や評判が悪かった

ところを踏まえて味や形を変えたりしています。以前の皆さんが抱く印象は

「安かろう、悪かろう」と誤解されますが、中身を安く作っているのではなくて、

特許料という下駄が外れただけの価格の低下なのです。皆さんも今こそジェネリック医薬品いかが?