2024.12.10
すごいぜ!腸内細菌研究の日本
腸内細菌といえば何を思い浮かべますか?私はなんと言ってもヤクルトです。
1930年に代田稔博士がヤクルトの元になるカゼイ乳酸菌を発見しました。その菌は
現在もヤクルトでお馴染みの博士の名前からカゼイ菌シロタ株と呼ばれています。
1917年には乳酸菌整腸薬のビオフェルミンが製造、1933年には酪酸を作る宮入菌が
発見されています。現在もミヤリサン、ミヤBMなどとして整腸剤として販売されています。
このようにさまざまな菌がいることを調べることは容易なことではないのです。なぜか?
腸管内に生息する腸内細菌の多くは酸素が嫌いな嫌気性菌なのです。大腸の中はほとんど
酸素がないのでそのような特殊環境でなくては生息できないのです。そんな嫌気性菌の
培養を可能にしたのが、日本細菌学の父”北里柴三郎”です。そうです、1000円札のお方です。
北里博士は傷から感染し、命に関わる破傷風菌に着目していました。破傷風菌も嫌気性菌だからです。
酸素を除去できる装置を開発することで嫌気性菌の培養を可能にしたのです。
それが、腸内細菌の研究を加速させることにも役立ったのです。すごいですね日本人。