2024.10.14

そんなにかかるの医療費!?

昨日まで血管が・・・というお話でしたが、血管がボロボロになる代表疾患は糖尿病です。

糖尿病に限らずですが、放置しておいて重症になってしまえば、その分治療のためにお金も

時間もかかってしまうのです。糖尿病は進行すると合併症をきたしてしまい。本来の

糖尿病治療と合併症の治療及び管理が必要になります。

メタボを背景とする2型糖尿病は、高血圧、脂質異常症(高コレステロール血症)の治療も

同時に必要となるのです。これは、血糖値をコントロールするだけではなく動脈硬化を念頭に入れて

診察に取り組まなくてはいけないのです。

日本糖尿病協会のホームページで紹介されている医療費試算の一例ですが、2型糖尿病にかかる治療費と

薬代で月額約5500円のところ、高血圧があると+1092円、脂質異常症があると+1158円、さらに

糖尿病性腎症があると+5106円、薬代だけで月の医療費が上乗せされます。この金額は患者さんの

アンケートをもとにしたシュミレーションで、病状の程度やジェネリック医薬品の利用などによっても

大きく変わってきます。ただし、共通して言えることは治療対象となる疾患が増えるごとに2割以上、

雪だるま式に治療費がかさんでいきます。合併症の網膜症や神経障害は含まれていないので、これが

含まれるとするとさらに月の医療費がかさんでしまいます。

一方、早い段階で糖尿病と診断を受けて治療を開始すれば、生活週間の見直しだけで高い血糖降下作用が

期待でき、体重を減らして高血圧と脂質異常症も改善するので、その分薬を減らしたり中止します。

早期のうちに糖尿病治療にしっかりと取り組むことで、合併症を予防できれば、治療にかかる費用も

時間も最小限に抑えることができるのです。人生の楽しみを奪われることなく有意義な時間をお過ごし

ください。 それでは!!