アルコールの影響は肝機能だけでは判断困難
健診の結果を見て「あぁ、肝臓の機能が悪かった…」と思うだけで終わらせるのなんてもったいない!是非ASTとALTをセットで見比べるようにしてみてください。昨日のブログを是非参考にしてみてね。どちらの値が高いかで、自分の肝臓の状態がざっくりとわかるはず。また、健康診断を受ければ、日頃のアルコール摂取がどれほど甘楽だに影響しているのかわかります。ただし、注意しなくてはいけないのは「アルコールの影響は肝機能だけで判断してはダメ!」という事です。アルコールの影響を測る指標として最も有名で皆さんも知っている方も多いでしょうが「γ-GTP」でしょう。正式名称はガンマ-グルタミントランスペプチダーゼで、アミノ酸の生成や代謝に欠かせない酵素です。胆道から分泌されるもので、薬物の解毒作用を持ち、特にアルコールの解毒に関わっています。お酒をよく飲んで、アルコールの摂取量の多い人は、その分だけγ-GTPの数値が上がりやすくなると言われています。当然私もγ-GTPの数値を見てお酒の飲み過ぎではないですか?と尋ねることもあります。ですが、一方で大量にオセ毛を飲んでいるにも関わらず、意外にγ-GTPの数値が安定しているケースもあるのです。そのため、「肝機能は悪くないじゃーん」と思い込んで、安心してそのままお酒を飲み続けている人もいるはずです。しか〜し、飲酒をする人の中にはアルコールの摂取量が多い人ほど、γ-GTPの数値が下がってしまう現象を起こす場合もあります。そのような人たちを「poor responder(低反応者)」と呼ばれる人が一定数おられます。一つ言えることは、γ-GTPのみを鵜呑みにするのではなく、尿酸値も一緒に見る必要があります。2005年に発表された研究で日本人715人を対象にした調査結果でアルコールに含まれるエタノールを1日50g摂取すると、尿酸値が7.0mg/dlを超える確率がアルコール摂取しない人と比べて2.89倍高くなる事がわかっています。1日25〜49g摂取している人でも尿酸値の基準値を超える確率が2.64倍にまで高まる事が明らかになりました。つまりビールジョッキで2、3杯のアルコールを飲めば一気に尿酸値が上がるのです。聖路加国際病院の医師が2003年に発表した約8万人を対象とした研究においては日本酒よりもビールやワインなどの方が尿酸値が上がりやすいこともわかっています。家呑みを楽しみにしている方には耳が痛い話題ですが、事実として受け止めてください。