2025.12.11

インフルエンザの薬

昨日はかぜの薬について語らせていただきました。今日はインフルエンザの薬についてです。インフルエンザっぽいな~そうだ薬を買いに行こうと、ドラッグストアにいくとずばりインフルエンザのお薬はありません。基本的には抗インフルエンザ薬は我々医師の処方箋が必要になるのです。つまり一般の薬局やドラッグストアで手に入れることはできないのです。個人的には麻黄湯という漢方が解熱に良く働くので、自分の子供がインフルエンザに罹患した際には漢方だけで治してみたいと思うのですが、患者様にはいまだお勧めできていません。このインフルエンザに対するお薬は、タミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタ、シンメトレルなどがあります。タミフルは昔からあるので一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。A型B型インフルエンザ両方のウイルス増殖を防ぐと言われています。体重が37.5㎏以下の小児にも可能な内服薬です。でも、副作用で窓から飛び降りたりする事案があって、内服後は周囲の人が良く見張っていなくてはいけないとされています。吸入薬としてはリレンザやイナビルがあります。これらもタミフルと同様にA型B型インフルエンザ両方に有効とされています。吸入薬は呼吸器に病気のある人の場合、慎重に使用する必要があるのだけれども、イナビルは長時間作用型で1回使用するだけでいいというのもメリットなのです。ラピアクタは点滴の薬で、吸入や内服ができない場合に選択されることがあります。施設入所中の方に使ったことはありますがあまり多くの使用経験は私にはありません。シンメトレルはA型インフルエンザウイルスにのみ効果があります。インフルエンザ治療薬には、下痢、口内炎、めまい、頭痛、不眠など様々な副作用があります。インフルエンザ罹患時には薬の副作用に関わらず、未成年の場合は一人になる時間を作らないなどの配慮が必要になります。注意しましょうね。