ウインナーコーヒー
妻から聞いた面白いお話です。妻は北海道の東の一番端根室市で生まれ育ちました。私が旭川医大に
在籍しているときに道内の病院で転勤させられるのですが、市立根室病院の外科・心臓血管外科に
医者3年目のときにお世話になりました。今で医者3年目というと研修医が終わってすぐ、という印象
ですが、我々の時代は研修制度があってないようなもので、すぐに実戦配備されていました。怖っ!と
思うかもしれませんが、そんな時代なのです。すでに2年目の病院が北海道で1番心臓手術が多い病院
だったので、3年目の何も実力がないわりに自信満々、高飛車で生意気だったらしいです。(笑)
そんな根室市で妻が幼少期の頃、ある喫茶店でウインナーコーヒーが注文され、店主が考えた挙句、
ウインナーをみじん切りにしてコーヒーに入れたとか…その結末は妻も知りません。当時は
ウインナーコーヒーなんてあまり知られていない時代で、なぜ注文したのでしょうか?そもそも、
ウインナーコーヒーの”ウインナー”はソーセージのことではなく、「ウィーン風」ということで、
決して肉風味ではなく、オーストリアの風を運んでくれるコーヒーなのです。いまでもメージャーか
どうかもわかりません。でもその時の根室の喫茶店の店主は悩んだ挙句にそうしたのでしょうね。
ところで、「法律はソーセージに似ている。製造過程は見ない方が良い」という言葉を残したのは、
ドイツの鉄血宰相といわれたビスマルクの言葉です。見た目がきれいで美味しそうなソーセージは、
クズのような肉や内臓を粉々にして、様々な化学物質を注入して細い棒の形のものに詰め込まれて完成
します。立派な文章で書かれた法律も、利害関係の調整や取引を経て完成され、作成過程にはドロドロと
した密室のやり取りがあるのです。多分、ビスマルクもソーセージの製造過程を見て驚いたのでしょう。
ソーセージも体に良ければOKなのですが、ハム、ベーコン、スパムなどの加工肉は、がん、糖尿病、
心臓や血管、肝臓の病気で早期死亡の原因となりえます。加工肉に含まれる亜硝酸などの添加物の影響
が挙げられ、体内で発がん物質であるニトロソアミンがつくられます。また、これらの肉に含まれる
カルニチンは腸内細菌により分解され、大腸がんを起こす物質となるので。すべての加工肉が…という訳
ではないと思いますが、リスクが高いのは間違いありません。だまってウインナーコーヒーを飲むのが
一番かもしれません。