インフルエンザ予防接種
今年もインフルエンザワクチンの季節になりました。我々医療者にとっては
冬の風物詩であったインフルエンザですが、新型コロナウイルスの流行に伴う予防対策
のためか2020年以降は激減していました。2022年に入ってからオーストラリアなどの
世界各地で再びインフルエンザが再流行しており、昨年末の当院当番医の際にも
受診者の方の9割はコロナウイルス感染症とインフルエンザウイルス感染症でした。
見分けは非常に困難です。正直抗原検査に頼らざるを得ないのが現実です。
よく聞かれる話題ですが、インフルエンザワクチンを打っていたら(接種していたら)
絶対にインフルエンザにかからないんですか?これに関しては100%防げるものではありません。
有用性については年度や地域によってデータが全く異なるのです!驚きです。
毎年インフルエンザワクチンの株はA型とB型を2種類ずつ株を選定しているのです。
そもそもインフルエンザウイルスはRNAウイルスで流行を起こすのはA型、B型なのです。
C型は感染力が弱く、流行を起こすことは少ないので重要視されずに迅速検査も診断できません。
詳しいことを少しいうと、AとB型は抗原性の違いでさらに亜型に分けます。H1N1がソ連風邪の
原因であったためにAソ連型、H3N2は香港風邪の原因でA香港型と呼ばれております。
このA型インフルエンザウイルスは1シーズンに流行する株は世界各地でほぼ同一で、同時に流行
しているのは数種類にとどまり、先に流行した地域から今後の流行を予測するので外れる事もあります。
ちなみに国立感染症研究所のホームページに選定経過の記載があります。
当院では、今年もインフルエンザワクチン接種を行います。
インボイス制度は当院導入しておりませ。ですが、1回税込3,000円で接種可能です。
日程と人数の規定はありますが、出張での接種も行っております。お気軽にお問い合わせください。