2024.04.18

オシッコの時間は哺乳類では共通?

おしっこの話題になると興味が湧く!おもしろ!などと以前言われたことがあり、

常日頃から、おしっこ、うんちの話題を探し続けているのですが(笑)、仕事もしていますよ。

おしっこの音で江戸時代の川柳に女性の排尿音を表現した句があります。

「娘シィ年増ジゥ乳母はザァ」意味わかりますか?恥じらいのある若い娘さんとお年寄りでは

違いがあるのですよと強調されていますが、本当に違いがあるのでしょうか?

実は、尿が尿道から体外に出る際には音は出ないようです。排尿時に尿道の先端から勢いよく

噴出した尿は当初数センチの長さは1本の水柱となって飛び出して、その後空気の抵抗と、

水の表面張力で水柱はバラバラとなります。水滴の直径2.3mm。1秒間に220個の水滴が

秒速220〜240cmのスピードで排出されます。実はこの水滴が排尿音の正体なのです。

この水滴は男性よりも女性の方がサイズも大きく、数も多く、スピードも早いために、男性が70ホン

であるのに対して女性が80ホンと女性の方が排尿音が大きくなります。そして年齢によっても差が出るので

江戸時代の人の目の付け所というか、ヒアリング能力にあっぱれです。

この排尿ですが、2015年のイグノーベル賞で体重3kg以上の哺乳類がオシッコに要する時間は約21秒

であることを明らかにしています。誤差は13秒以内。おもしろくないですか?

対象としたネズミ、ヤギ、牛、ゾウは縮尺の法則は一定であるのにも関わらず、21秒で用を足しているのです。

人間の男性は加齢と共に前立腺肥大の問題があるので、一定ではないと思いますが興味深いと思いました。

ちなみに、音に話題を戻すと、女性の水洗の水を流す音「音姫:TOTO」は日本女性独特のたしなみのようです。

欧米にはない traditional Japanese cultureなのですね。