グゥ〜スピ〜グゥ〜スピ〜
夜自宅の居間でこのブログを書いていたある日の出来事です。どこからともなく、リズムよく聞こえ
てきます。不思議なリズムだなと思って聞いていると、グゥ〜の部分は娘のいびきで、スピ〜の部分
は、ポンポンの寝息なのです。ポンポンは仰向けでなければイビキをかかないのです。なるほど!
ポンポンはやはり閉塞性無呼吸症候群だったんだ!そう思った瞬間でした。でも高2の娘は流石に
呼吸停止はありません。外来では患者さんのイビキの録音をしょっちゅう聞かされています。
呼吸が短時間止まることで目が覚めて結果として睡眠不足になります。そのため疲れが取れず、
日中も眠たくなりがちです。このような睡眠時無呼吸症候群の患者さんは推計で900万人と言われて
いますが、治療を受けているのは50万人未満に過ぎません。では、未治療の人はどうなるの?と
疑問に思いますよね。心血管病のリスクが約3倍近くになると言われていて心筋梗塞などは避けたい
疾患です。脳卒中もなりやすく、高血圧や糖尿病を発症、悪化させる要因でもあります。特に
なりやすいのは肥満している中高年男性ですが、肥満していないひとも4割をしめています。
だって、歌手の福山雅治さんもTEIJINのCPAPをしているとラジを番組で語っていました。
以前もブログで書いたようにアジア人の骨格は睡眠時無呼吸症候群になりやすいのです。
睡眠時無呼吸症候群の診断要件は、
①寝ても疲れが取れない(本人の訴え)
②呼吸停止や窒息感で夜中に目覚めること
③ベッドパートナーからの指摘
④高血圧や糖尿病、心血管病の病歴がある この4要件の1つでも該当すれば相当怪しいです。
1時間あたりの呼吸停止回数をAHI(無呼吸低呼吸指数)といい、睡眠時無呼吸症候群の重症度指数です。
AH!15未満は軽症。15以上30未満は中等症、30以上は重症です。軽症でも5分に1回は呼吸が停止
しているので、疲れが取れないのも当然です。日中に良好なパフォーマンスを発揮できないだけでなく
危険な事故を起こす可能性があるのです。興味があればいりたに内科(金沢)へご相談ください!