ゲームがやめられない
最初に言います。この記事を見て来院して「うちの子供のゲームをやめさせて下さい!」というお願いは受け付けません。ぜひ心療内科、精神科など依存症の外来にご相談ください。あくまで一般論として取り上げますよ〜。2021年8月30日に中国で、すべてのオンラインゲームにおいては未成年は金曜日、土曜日、日曜日、祝日の午後8〜9時までしかプレーできない、つまり週3時間しか遊べないという規制が発表されました。同年、9月に任天堂の「あつまれ どうぶつの森」などの販売が禁止になり、日本でも大きな話題となりました。かなり強力な規制だと思いますが、他にやるべきことがあるのにゲームに夢中になって、何もできなかったと後悔しないようにセルフコントロールしたいものです。まず明確な事実として「ゲームを長時間やりすぎるとよくない」これはご理解いただけると思います。平成21年度全国学力・学習状況調査に回答した小学生1,144,548人、中学生1,072,481人のデータから読書は学力向上に効果があるとされます。ですが、読書時間が長ければ長いほど成績が良いとは限りません。勉強する時間がなくなるからです。ではゲームが悪いのか?そうではありません。慶應大学の15,000人を対象とした調査で平日のゲーム時間が平均1時間、1時間未満の人は進学実績が良いのです。これは、合間の気分転換でリフレッシュ効果があります。仕事や勉強のご褒美に報酬としてゲームが機能している場合もあるかもしれません。韓国の研究では3週間にわたって家族との触れ合い時間をもったことで、その後のゲームに費やす時間が減る改善が見られたという報告があります。愛情を感じることとゲームで満たされる脳の活動部位は類似しています。脳がゲームをしたいと思う気持ちが、家族との時間によって満たされると考えられます。ゲームをしたくなったら家族とのコミュニケーションが良いのです。また、ゲームがやめられないと重症化してしまうと、ギャンブルやアルコール依存などと同様にゲーム依存として位置付けられています。依存するものが違っても基本的には同じ治療法が取り入れられるのです。ルーバンカトリック大学のギャンブル欲を抑える方法として①パソコンのキーボードを想像する、②包装のプチプチを数えながらつぶす、③テトリスをする(ゲームかい!)、④500から7を引き算し続けるこれらの中で①と②が大きな効果があったようです。ギャンブルやゲームをしたいという欲求が湧いてくる脳の部位と違うところを使うことで、気を逸らす作戦なんですって。みなさんもプチプチを好きな曲を聴きながらつぶしてみてはいかがですか?