2026.04.12

コロナに思う

新型コロナウイルスも、日常生活にかなり溶け込んできたように思います。思えば2020年に東京オリンピックが開催予定でしたが、1年延期になり・・・ということもありました。特効薬は現在4種類ありますが、基本的には重症化リスクのある人たちにということで、インフルエンザウイルスのお薬というところまでには至っておりません。新型コロナウイルスは、飛沫や接触によって口や鼻(まれに目)を通して、人から人へうつります。感染予防には、手洗いや消毒による「手指衛生」とマスク着用による「咳エチケット」、そして”social distancing(ソーシャル・ディスタンスィング)”の実践が有効とされています。日本では「3密」を避けることが広報されていました。①換気の悪い「密閉空間」を避け、②多数が集まる「密集場所」を避け、③間近で会話や発声する「密接場面」を避けることの3つです。この”social distancing”ですが、伝染病・感染症の拡大予防に特化して用いられるので、他の分野で用いられることはほぼありえない用語です。直訳すると「社会的な距離をとること」ですが、その意味は、「感染拡大を防ぐために物理的・空間的な距離をとること」と定義されています。「社会的距離の確保」など各種和訳も試みられているようですが、どれもイマイチに聞こえてきます。社会的距離としてしまうと”Social distance”と同一の和訳となってしまいます。そもそも、Social distanceは人種差や学歴差、貧富の差などによるグループ間に生じる心理的な距離を示す言葉として社会学的分野で使われてきた言葉で、感染症予防の用語ではないのです。それが今回のCOVID-19のパンデミック最中から、日本のみならず世界中でSocial distanceがSocial distancingと同じ意味として混同使用されました。実はこれを懸念してかは知りませんが、WHO(世界保健機関)が言葉上の混乱を整理するために、感染予防に寄与するのはあくまでも「物理的な距離」なのでSocial distancingよりもPhysical distancing(フィジカル・ディスタンスィング)つまり物理的な距離の確保を用いた方が良いと見解を表明しています。そんなのどっちでもいいよ!と思っている方もおられるかもしれません。正直どっちでも良いのですが、社会的な距離をとらずに物理的な距離をとろうということです。Social distancingとSocial distanceの使い分けを知ってしまった皆さん。ちょっとした豆知識になりませんかね〜私はずっと違和感を感じていたもので・・・2300年前にアリストテレスは「Man is a social animal」と言いました。人間はひとりでは生きていけません。人は集い、協力しあってサバイバルしてきました。Socail distancingも集団の知恵の一つです。