2024.12.09
コロナワクチンに思う
外来で「先生、コロナワクチンはうった方がいいかね?」よく質問されます。
実はこの質問正直困ります。どうして困るのかな?と10月からずっと考えていました。
このコロナワクチンについて我々医者が答えられないのには理由があります。
私たち医者は国のワクチン事業の責任者ではなく、ただ末端の労働者なのです。上からの指示で
実行しているだけなのです。何かを聞かれても厚生労働省や自治体から出ている公式発表の
通りにしかいえないので役に立ちません。うった方がいい人にしか接種対象の案内の手紙が
こないのです。手紙が来たということは国のトップから末端まで「うつべき」と判断したのです。
後、医者がワクチンについて答えられない理由としては、うつうたないは医学の問題ではないのです。
社会的な判断の方が医学的な判断よりも上位にあります。ワクチンをうとうと思えば有効性を示す
データが見つかります。逆に打ちたくないと思っていれば副作用の恐怖を示すデータが見つかります。
どちらが出るのかは個人個人で検索を始めた時点ですでに決まっているのではないでしょうか。
情報を探すつもりでも社会的に信じていたことが、科学的にも正しかったねというお墨付きが
欲しいだけではないでしょうか。個人の社会的判断をオウム返しにしているので科学的ではありません。
打ちたかったら打つ、打ちたくなかったら打たない、自分で決めるしかないのです。
冷たく聞こえるかもしれませんが、これが最適解だと思います。