コロナワクチンは危ないのか?
昨年2024年の10月1日から新型コロナワクチンの定期接種が始まりました。ですが、重症化リスク
が高い基礎疾患を持つ人や高齢者に「もう、ワクチンは打ちたくない」という人たちが増えているのも
事実です。伺うと、友達や仕事場、家族で話し合ってコロナワクチンは危ないので…と判断する方が
多かったようにも思います。情報ソースは?ということが一番気になりますが、「大勢の方がワクチンが
原因で亡くなったと聞きました」ともお話しされていました。私としては、積極的にワクチン接種を
進める立場ではありません。ですが、事実としては新型コロナの死亡率はインフルエンザの15倍です。
心臓病などがあると、重症化リスクが高いので、ワクチン接種を勧めています。接種後にお亡くなりに
なられた方の大半はワクチンが原因というわけではありません。日本では2021年2月から新型コロナ
のワクチン接種が行われて1、2回目とも1億人80%近くが接種を受けられました。ですが、3回目
以降は低下傾向となり7回目の接種は14%にとどまりました。「新型コロナワクチン=危ない」は、
本当なのか?ということが気になりますよね。国の予防接種健康被害救済制度の対象となった死亡例は
881件であり非常に多い印象ですが、国策としてワクチン接種をしたので厳密な因果関係の立証が
なくても救済対象としています。これに関しては素晴らしいですが、この事実だけで一部の人が、
コロナワクチン=危ないと、また打つと死ぬということを根拠づけるのはやや難しい判断であると
思います。もちろん、残念ながら亡くなられた方にはご冥福をお祈りしながらも、明確な因果関係を
明らかにすべきであると思います。新型コロナウイルスは弱毒化してただの風邪になったという人も
いますが、一昨年新型コロナで亡くなった方は約3万8000人です。発症してECMOのお世話になる
患者さんもおられるのは事実なのです。打つべく人にはご本人とよく話し合いワクチンを打つことを
勧めるべき人にはお勧めさせていただきます。当院はファイザー社のコミナティーを採用しています。
ワクチンに不安な方は、専門家ではありませんが、ご相談いただけましたら幸いです。
※ECMOは肺の代わり(人工肺)とポンプ(心臓の代わり)で体外循環を行うものです。
重症の呼吸不全や循環不全などの重症な病態で、よくなるまでの期間、ご自身の呼吸や循環機能を
代わりに頑張ってくれる機会のことです。ECMO=エクモと呼びます