サ道 と サ活
自宅での会話で、妻に「サ道しようと思うんだよね」といったところ、
「そう、あたしは裏千家で・・・」と、そうではなくて私はただサウナ道を・・・と
ちなみにですが「サ活」はサウナ活動の略で定期的にサウナに通って、
サウナ→水風呂→外気浴といった温冷交代浴をする行為のことを言うらしいです。
ここ最近、サウナが流行っているのでたまに外来で聞かれることもある話題が、
「サウナに行きたいのですが、高血圧の人はやめておいた方がいいの?」という疑問。
普通の家庭の入浴でさえも、入浴時は血圧が上がったり下がったりするタイミングが
あるので、さらにサウナのような急激な温度変化を繰り返すことで
血圧のアップダウンを人工的に作ってしまうサウナは、不調を招く原因になります。
暑い部屋で汗をかいてから水風呂に入るという行為は極端な血圧の変動が予想されます。
私は、高血圧の人はサウナは避けた方が無難であると思います。
この血圧の乱高下はヒートショックといわれるものです。
ヒートショックは冬場の冷え込んだトイレ・洗面室・浴室など極端な温度差がある場所で
温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することにより起こる健康被害のことです。
なんとなく健康に良さそうなサウナですが、知らないと怖いのですね。
亡くなった父は、よくサウナに通う生活をしていました。高血圧もありましたが・・・
サウナで死ねたら本望だとも言っていましたが、かなりの営業妨害だなと思いました。
結果、自宅の風呂で入浴中に大動脈解離を発症し救急搬送され亡くなりました。
北海道旭川の4月はまだ寒く、やはりヒートショックだったのかもしれません。
ただ、サウナに行って「整ったわ~~~」と言いたいだけの私のような人間は
サ道もサ活も茶道も失格です(笑)。