2025.07.07

シャーロック・ホームズ

皆さんはコナン・ドイルのシャーロック・ホームズを読んだことはありますか?私は小学生の頃

読んだ記憶があります。助手のワトソンと一緒に事件を解決していくお話です。このかた、

スコットランド生まれで、母親の強い希望でエディンバラ大学医学部に入学し、苦学の末卒業し、

以後10年余りの本職は医師だったのです。その時代の彼のその時代の彼の自叙伝があるのです。

「スターク・マンローからの手紙」は、貧しい青年医師マンローが友人に宛てた手紙だけで構成

された一風変わった作品ですが、マンローは紛れもなくドイルでありストーリーも全て実話なのです。

もう1冊「コナン・ドイル伝」もありますが、手紙文学の走りとも言われているマンローの書籍は

一読の価値ありです。Amazonでも売っていましたよ。話を戻すと、年齢を重ねてからのドイルは

自分が死者の魂と交信できると信じて、そのメッセージを世界に伝えることが人生で最も重要である

と考えるようになりました。彼は「心霊主義者(Spitualist)としてのメッセージをもっと受け入れて

もらえるなら、文学的名声は喜んで犠牲にする」とまで言ったのです。心霊主義者ドイルは死を

恐れなくなっていましたが、当時としては十分に長生きして1930年の今日7月7日午前8時30分頃、

サセックスの田舎風景を眺めながら、家族に看取られながら自宅でなくなったようです。

7月11日にはウィンドルシャムのバラ園に葬られましたが、参列者の多くは明るい色の礼服で涙なく

葬儀に死を連想させるものはほとんどなかったようです。翌12日にはロンドンの

ロイヤル・アルバートホールで1万人の観衆を前に降霊祭が催され、ドイルは霊媒を介して妻に

メッセージを伝えたとされています。作家としてのコナン・ドイルらしさは、なくなる数日前に

「読者は私がたくさんの冒険をしたとお思いだろう、何より偉大で輝かしい冒険がこれから私を

待っています」と記していたようです。シャーロックホームズの冒険は終わりましたが、

コナン・ドイルの冒険はまだ続いているんでしょうね。