2025.11.18

タバコについて思う

「人のときを思う・・・JT」と耳にしたことありますよね。以前ブログでも取り上げました。

当院にもJTの方通院されているので絶対にJTさんの悪口は言いません。むしろJTさんの

CMは大好きなのです。ですが、タバコについて今日は取り上げます。もちろん、体に悪いことは

知っておられると思います。日本を含めた多くの国で、タバコのパッケージに警告表示を

載せることが義務付けられているのです。「動脈硬化や血栓形成傾向を強め、あなたが心筋梗塞など

虚血性心疾患や脳卒中になる危険性を高めます」「肺がんをはじめ、あなたが様々ながんになる危険性

を高めます」「妊娠中の喫煙は、胎児の発育不全のほか、早産や出生体重の減少、乳幼児突然死症候群の

危険性を高めます」と明記されています。ネットや週刊誌などで「日本は喫煙率が下がっているのに、

肺がん死亡率が上昇している。だからタバコで肺がんになるのは嘘だ!」と言う話を目にしたこと、

聞いたことはありませんか???実はこれにはトリックがあって、日本は急速な高齢化の進行があり、

その影響で肺がんによる死亡率が上がってしまうのです。年齢構成を補正した年齢調整死亡率を使用

する必要があるのです。喫煙率の低下に伴って肺がんの年齢調整死亡率は1996年をピークに年々低下

しています。喫煙後すぐに肺ガンにはならないので30年のタイムラグがあるのです。この情報だけで

つまりネット情報だけで一喜一憂させられている皆さん!ご注意してください。

世界中の研究が、喫煙によって肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のリスクが高くなることを証明

しているのです。タバコはいろんな有害物質の中でもよく研究されているトピックの一つで

最も健康被害との因果関係が証明されているものと言っても良いのです。タバコからゆらゆら出てくる

煙つまり主流煙による健康被害があることは議論の余地はないのです!