タンパク質との付き合い方
患者さんでウルトラマラソンへの出場を考えておられる方がいます。凄いことです。
その方曰く、ウルトラマラソンに出場するためにはフルマラソンで完走しなくては
いけなく、ハーフマラソンも完走しなくてはいけないと・・・聞いていて
「私なら無理だ・・・」と確信しました。でもその方ならできそうです。いやできます!
長距離ランナーの方は体重が軽い方が有利なのはいうまでもありません。筋肥大を目指す
他のアスリートよりも摂取するタンパク質の「量」や「質」を繊細にコントロールする
必要があります。「量」は食べ過ぎはダメですが、練習量に合わせて日々調節する必要があります。
練習が多い日と同じ量のタンパク質を常に摂っていると、体重が増える可能性があり、
練習が少ない日はタンパク質摂取は控えた方が良いと思います。「質」に関しては脂肪が
つかないように赤身肉など低脂質なものを選ぶ方が良いと思います。持久力には、酸素を運ぶ
ヘモグロビンの材料である鉄が重要です。牛肉やレバーなどを意識的に摂取することをお勧めします。
スポーツ医学の教科書を見ていると大事な点3つがありました。
①20km以上のレースであれば、本番に向けて3日前から練習量を減らし、タンパク質摂取も抑える。
その分糖質を増やして体にエネルギーを貯めるのが大事な時期となります。
②レース終了後は、達成感から飲酒が進みますが、ダメです。筋肉を修復するためにタンパク質を
しっかりと摂取すべきだと思います。
③赤筋と白筋は摂るべきタンパク質に違いがあるのではなくて、トレーニングで違いが出てきます。
長距離ランナーが必要な接近は強度の高い有酸素運動で鍛えられます。赤筋は持久系の筋肉です。
参考になればありがたいです。
ちなみに1日に必要なタンパク質の量の目安は体重1kgあたり1〜2gです。頑張ってください!!